2020年06月10日

十日の菊 六日の菖蒲

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政府の肝入りで作成したマスクが届きました。

とはいえ、私はアレルギー持ちなので、事前にひとシーズン分のマスクを購入していた上、今は市場にも安価な使い捨てマスクが充分に出回っています。

その上、布マスクはアレルギー対策には使えないため、私にとっては使い道が限られます。

では寄附しては、とも思いましたが、これだけ市中にマスクが出回っていると、「どなたか必要な人に」の「必要な人」が想定できません。
仮にいたとしても、運搬や仕分けには、労力がかかります。

物の寄附は、適時に適物でないと、貰った側のありがた迷惑になります。
残念ながら、このマスクは、配布の適期を逸しました。
震災で、大量の支援物資を廃棄せざるを得なかった事例を、政府は覚えていないのでしょうか。

そう考えると、もしかしたら、このマスクは、そっと燃えるゴミに混ぜ込むのが、最も穏便な処分方法なのかも知れません。

私は、それではもったいないので、ありがたくクルマの窓拭きとして使わせて頂こうと思います。

posted by くまのおっさん at 08:00| Comment(0) | よもだ話 | 更新情報をチェックする

2020年06月03日

県境をまたぐ移動は慎重に

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新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除され、国道や県道のメッセージの表現が、少し穏やかになりました。

「都道府県をまたぐ移動は慎重に」

このメッセージ、県境の町である愛南町では、別の意味もあるのです。

愛南町から県をまたぐ時、最も多いのが、国道56号線を使う、高知県宿毛市への移動です。

この国道、愛媛県愛南町と高知県宿毛市の境は、愛南町から行くと、直線の下り坂で、スピードが出やすいのです。

そして、そこは高知県警さんが速度取締りを行うポイントでもあります。
実際、私もうっかりそこで高知県警さんから高知県への寄付金振込用紙を頂いたことがあります。

つまり、このメッセージの当地での意味は、国道56号線の県境付近の、高知県警さんの取締りに気をつけて安全運転せよ、ということになるのです。

知らんけど。

posted by くまのおっさん at 08:35| Comment(0) | よもだ話 | 更新情報をチェックする

2018年04月12日

Time files like an arrow.

Time flies like an arrow.
この英文、「時間は矢のように飛ぶ(光陰矢のごとし)」と訳されることが通常です。

昔、この文をコンピュータによる自動翻訳にかけた事例がZ会の旬報で紹介されていました。
大意は以下のとおりです。

この文を自動翻訳すると、以下の4種類の訳文が出力される。
1 時は矢のように飛ぶ(光陰矢のごとし)
2 時蝿は矢を好む
3 矢のような蝿の時間を計れ
4 矢のように蝿の時間を計れ
そして、文法には成り立ちうるこれら4つの候補の中から、人間は1の意味を選択する。
これはコンピュータにはできない芸当である。

しかし、これは本当に正しいことなのでしょうか?

例えば、以下の英文ではどうでしょう?

These magical flies, agents of Beelzebub, like weapons.
Field flies like a sword.
Time flies like an arrow.

この文で、太線部を「光陰矢のごとし」と訳す方はあまりいないと思います。

具体的には「agents of Beelzebub」から「蝿」が想像できることから、「fly」の意味は「蝿」となり、直前の「Fileld flies」は、「magical flies(魔法の蝿)」の一種「場蠅」と解されることに引きずられて、「Time flies」も「時蝿」の意味に変わります。
つまり、上の例で言えば「時蝿は矢を好む」と解釈するのが正しくなります。

結局、文の意味は、単体では決定することができず、前後の脈絡の中から、我々は正しい文意を解釈しているのです。

日本語は、英語よりもcontexst-dependencyの少ない言語です。
しかし、同様の事態は起こりえます。
これは、有名な「カネオクレタノム」という電報のお話(電報の送り主は資金不足で「送金の依頼」をしたつもりが、受け手は「誰かから資金調達したので祝杯を挙げている知らせ」だと解釈した)の例を挙げれば十分でしょう。

何を言いたいのかというと、前後の脈絡や論理的なつながりのない短文の意味を理解することは、コンピュータにはもちろん、本当は人間にもできないという事です。我々は、多義に解釈しうる文を、「常識」というフィルターを通して理解し、その中の一つの解釈を採用しているに過ぎないのです。

posted by くまのおっさん at 10:46| Comment(0) | よもだ話 | 更新情報をチェックする