紅葉の秋。
ウチの村の黒松も、ほんのりと葉が黄色くなりました。
…というのはウソで、コレは松のガンとも呼ばれる松枯れ病に罹ってしまった松です。
今は葉が少し黄色くなっただけに見えますが、残念ながらこの松はもう助かりません。
昭和50年代に西日本で猛威を振るった松枯れ病は、多くの松林をハゲ山にしてしまいました。
最近になって秋田県でも大発生しており、ウチの村でも防風林に大きな被害を出しています。
ところで、秋田県には元々落葉、黄葉するカラマツがあります。
秋田県では土地の境界線に植えられることの多いこの木ですが、愛媛県南部にはありません。
松枯れ病が愛媛県で猛威を振るっていた時期に、父の友人が紅葉見物に秋田県に遊びに来たことがあったそうです。
その方、カラマツの森を見て思わずこう言いました。
「こりゃいけるかぁ、ひと山いっちょらぁ」(意訳 こりゃダメだ、山全体が松枯れ病にやられている)
当時の松枯れ病の怖さが伺えるのではないでしょうか。