2018年04月04日

甘夏の結晶構造について


1 はじめに

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(収穫後、非晶質状態で選別を待つ甘夏)

甘夏は通常、特定の格子構造をもたない、非晶質の状態で存在する。
これは、甘夏関連の作業が結晶構造の構成に必要な時間なく急速に行われるからである。

では、時間さえあれば甘夏は特定の結晶構造をとりうるのか、とりうるとすれば、いかなる結晶構造をとるのか。
本稿では、この問題を解明すべく、手作業で甘夏を結晶格子状に配列し、その安定性、優位性を検討する。


2 柑橘と結晶構造

柑橘は厳密な意味での結晶を形作る訳ではない。
このため、柑橘の結晶構造を論じること自体が無意味だとの考え方もあり得るであろう。

しかしながら、充填率を向上させ外観を美しくするため、高級柑橘を中心に梱包方法に結晶構造を持つ柑橘はあまた存在する。

お疑いなら、googleの画像検索で「高級みかん」をキーワードに検索して頂きたい。
同じ温州ミカン系でも、和歌山の有田ミカンは六方最密格子構造や単純立方格子構造、愛媛の真穴ミカンは面心立方格子構造を採用していることが、すぐに納得頂けるであろう。

その上、愛媛県には「ダイヤオレンジ」、高知県には「水晶文旦」と、結晶構造をそのまま名前にしたと思われる柑橘まで存在する。
なお、筆者は「水晶文旦」を食したことがあるが、パリパリで瑞々しく、大変に美味しい柑橘であった。

このように、柑橘には特定の条件下ではあるものの、様々な結晶構造が現れることが知られている。
一般には非晶質状態のまま箱詰めされる甘夏もまた、例外ではないはずである。


3 甘夏に求められる結晶構造

では、甘夏における結晶構造はどのようなものであろうか。
結晶構造を論じる前提として、甘夏に適した結晶構造の性質を検討する。

まず、甘夏は通常、収穫から出荷までの間に1~3ヶ月の貯蔵期間がある。
この間、ビニールで覆って乾燥を防ぐのだが、ムレるとカビの原因になる。
ムレを防ぐためには、通気性が求められる。

また、作業中の振動や傾きなどで果実同士が衝突することも、カビや腐れの原因となる。

このため、
1 通気性が良いこと
2 傾きや振動に安定していること
の2点が、求められる結晶構造の条件となる。

以降、基本的な結晶構造を甘夏で試し、その結果を考察する。

4 甘夏の結晶構造と考察

4.1 単純立方格子構造

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(単純立方格子構造の甘夏)

出荷用の箱も貯蔵用コンテナも、直方体に近い形状をしており、一番素直に考えると単純立方格子構造が思い浮かぶ。
しかしながら、個々の甘夏のサイズに若干のばらつきがあり、縦に真っ直ぐ個々の粒が重なり合う単純立方格子構造はぐらついて不安定であった。
運搬の時には結晶構造が崩れて隣接する甘夏同士がぶつかり、キズや腐れの発生するリスクが高いと判断した。
充填率も悪く、効率的な結晶構造ではないと判断する。


4.2 体心立方格子構造

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(体心立方格子構造の甘夏)

体心立方格子構造では、一つの甘夏が下で4つ、上で4つの計8個の甘夏に支えられる。
このため、大きさに若干のばらつきがあっても、結晶構造は安定している。
また、充填率が最密構造よりも低いため、通気性も良い。


4.3 面心立方格子構造

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(面心立方格子構造を持つ甘夏。斜めから見ると立方最密格子構造と同一であることが分かる。)

二つある最密構造のうち、当方の使用する収穫・貯蔵用コンテナで一番密に充填できたのは、面心立方格子構造であった。
一方で、充填率の高さ故に通気性は悪く、今回検証した全ての結晶構造の中で、ムレによる腐敗玉の数は圧倒的に多かった。

4.4 六方最密格子構造

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(六方最密格子構造の甘夏)

理論上の充填率は面心立方格子構造と同じであるものの、直方体の収穫用コンテナに甘夏を詰め込んだ場合は、左右に若干の隙間ができる。
このため、実際の充填率は面心立方格子構造には劣る。
一方で、風通しは面心立方格子構造よりも良好であり、ムレによる腐敗玉の数は面心立方格子構造の3分の1ほどであった。


5 まとめ

甘夏の結晶構造に求められる条件を一番よく満たしたのは、体心立方格子構造であり、次に六方最密格子構造が優秀であった。

単純立方格子構造は不安定でキズの危険が高く、充填率では最優秀の面心立方格子構造は貯蔵中の腐敗の危険が高く、いずれも甘夏で採用することは適切ではないと判断する。



posted by くまのおっさん at 18:23| Comment(0) | よもだ話 | 更新情報をチェックする

2018年01月31日

業務と喫煙の進化について

久しぶりのブログですが、大変に興味深く、ショウモナイことを発見しました。
さて、経理や書類作成などの会社の業務は、次のような進化を遂げています。

0 従来の業務
書類は手書き、帳簿はそろばんや電卓。
スピードが遅くコストがかかります。

1 電子化
PCのハードウェアと表計算、会計、プレゼン用のソフトウェアにより、業務内容が電子データ化され、自動化も進んで業務が効率化しました。
ただ、ハードウェア、ソフトウェアのクラッシュによる業務停止のリスクはあります。

2 仮想化
業務をハードウェアごと仮想化、多重化することで、ハードウェア起因の業務停止の確率を下げました。
まだハードウェアの多重障害による業務停止リスクは残っています。

3 クラウド化
仮想化ハードウェアの実体をデータセンターに移し、ハードウェアの保守を気にせず業務ができるようになりました。


私の発見とは、この流れが、喫煙でも起きているのではないかということです。
具体的には、以下の通りです。

0 従来の喫煙
タバコに火をつけ、煙を吸い込みます。
ニコチン依存症、深刻な健康リスクの他、受動喫煙や火事といった、周囲への危険もあります。

1 電子化
電子タバコの煙を吸います。
タールの量は従来のタバコよりも有意にすくないですが、依然としてニコチン依存症の問題、受動喫煙の問題は存在します。

2 仮想化
実際にニコチン等を摂取するのではなく、雰囲気だけ、香りのついた煙を吸い込み、ニコチンを摂取した気分になります。禁煙パイポ、ニコチンのないタイプの電子タバコなどが実例です。

3 クラウド化
自分では喫煙せず、群衆(クラウド)と同じ空気を吸い込みます。
禁煙成功、ともいいます。

業務のクラウドはcloudで喫煙のクラウドはcrowdだから違うじゃないか!とか細かいことは気にしないで下さいませ。
posted by くまのおっさん at 11:29| Comment(0) | よもだ話 | 更新情報をチェックする

2017年06月23日

畑のお仕事

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最近は先生業務も多いですが、農業も地味に進んでいます。

写真は、バジルの苗の間引き。
ポット苗に育てる芽生えを吟味します。
間引いた芽生えは、私のご馳走になります。

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スイカ、現在の大きさはテニスボールほどになっています。
話には聞いていましたが、スイカの実の成長は、予想より早くて驚いています。
posted by くまのおっさん at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 農業関連の話 | 更新情報をチェックする
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