作業日誌 5月29日(曇時々晴)・5月30日(晴時々曇)
稲作の一大イベントである田植えの後半戦を行いました。
今回植えるのは、愛媛県が「愛媛の米はおいしくない」という昔からのイメージを覆すために開発した良食味品種「ひめの凛」です。しっかりとした粒感と粘りを持ち、その味わいは北海道の人気品種「ゆめぴりか」を思わせるとも言われています。
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まずはJAから苗を引き取ります。今年は、そのまま田植え機に載せて植えることができる「硬化苗」を購入しました。苗はよく育ち、鮮やかな緑色をしています。
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田植え作業は順調に進みました。田植え機は植えながら少しずつ苗を消費していくため、旋回のたびに残量を確認し、必要に応じて補給します。広い田んぼの中を一定の間隔で植えていく作業は、毎年のこととはいえ気を使います。
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ところが、最後の最後で小さなトラブルが発生しました。苗の残量を見誤り、植え付けが終わる直前に苗がなくなってしまったのです。そのため一条が未植付けのまま残ってしまいました。仕方がないので田んぼの中に入り、一株ずつ手で植え付けました。田面に残る足跡が、その時の奮闘の跡です。機械化された現代の農業とはいえ、最後は人の手に頼る場面もあります。
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作業を終えた田んぼには水を張りました。空や山並みが水面に映り込み、まるで鏡のようです。この風景を見ると、「今年も田植えが終わった」という実感が湧いてきます。個人的に、一年の中でも特に好きな農村の景色です。
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田植え機「さなえ」も、今年の大仕事を無事に終えました。泥まみれになりながら働いてくれた相棒には感謝です。
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ふと隣の田んぼを見ると、そこでは早場米のコシヒカリが中干しの時期を迎えていました。こちらはすでに青々と育っている一方、今植え終えたばかりのひめの凛はまだ小さな苗です。
同じ日に隣り合う田んぼで、これほど生育段階の異なる稲を見ることができるのは、温暖な南国・愛媛ならではの風景かもしれません。
田植えは終わりましたが、稲作はまだ始まったばかりです。今年も無事に実りの秋を迎えられるよう、これから水管理や草刈りなどの日々の作業を続けていきます。

