7月18日(土) 晴れ時々曇り
オクラの花が次々と咲いている。
来週からはいよいよ本格的な収穫が始まる予定だ。今年も忙しい季節になるが、その分楽しみでもある。
今年は試験的に、オクラの栽培方法を二つに分けて育てている。
その名も「伊賀流」と「甲賀流」。

もちろん忍者の流派から名前をお借りしただけで、本物の忍術ではない。
それぞれどのような栽培方法なのかは、今はまだ秘密にしておこうと思う。もう少し生育が進めば、見た目にも違いがはっきりしてくるはずだ。その時に改めて紹介したい。
実は私は、オクラを試験栽培していた頃から「甲賀流」で育ててきた。私の畑では、この方法のほうが相性が良いと感じている。
ただし、「甲賀流」にも病気にやや弱いという欠点がある。一方で、近所や隣県のオクラ農家を見渡すと、ほとんどが「伊賀流」で栽培している。
そこで今年は、畑の半分を「伊賀流」、もう半分を「甲賀流」にして、実際にどちらが自分の畑に合っているのか比較してみることにした。
どんな結果になるのか、今からとても楽しみである。
一方で、今日は少し寂しい収穫もあった。
収穫まであと一か月ほど残っていたコシヒカリを、あえて刈り倒すことにした。
いわゆる「青刈り」である。

穂が実り始めたコシヒカリを刈り取り、そのまま秋ブロッコリーのための緑肥として畑にすき込む。
米農家としては、とても心が痛む作業だ。
しかし今年は、米の需給バランスやブロッコリーの相場を考えると、コシヒカリを最後まで育てるよりも、この時点で緑肥として利用したほうが、経営面では有利になる可能性が高いと判断した。
農業は自然を相手にする仕事であると同時に、事業でもある。
だからこそ、収穫の喜びだけでなく、ときには利益や将来の経営を考えた苦しい決断もしなければならない。
ここまで大切に育ててきたコシヒカリを刈るのは名残惜しい。それでも、その作物を最後まで責任を持って世話し、次の作物へとつないでいくことも、農家の大切な仕事なのだと思う。