2016年12月15日

四国で見つけた不思議なモノ

私は、結構ヘンなモノが好きで、何かみつけると写真に撮る習性があります。

今回は、四国で見つけたヘンなモノをご紹介致します。

まずは、かしわ餅。当然、柏の葉に巻かれているはずですが...

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使われているのは、サルトリイバラの葉っぱです。
ちなみに、同じモノを当地ではシバ餅と言います。

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通報しますた...
ネットの俗語を使っています。
この警告のお陰か、昔よりもゴミの投げ捨ては減ったように思います。

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何を言いたいのか、よく分からない標識です。
遠目にはソリを牽くトナカイに見えました。
落石注意とシカ注意を一枚にまとめたのでしょうか。

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国道沿いに時々ある休憩所の一角にある東屋ですが、よく見ると...

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二羽、ニワトリが居ます。仲は良さそうですが、なぜか雄鶏同士です。

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おまけ
研修旅行先の大分にて

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乗れないという意味ののれんと、暖簾を掛けた駄洒落!

とおもいましたが、これは暖簾ではなく、幟ですね。



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2016年12月14日

お米の安売りセールを読む

知り合いの米農家さんから、米穀卸の最大手・神明さんがネット上でお米の安売りセールを行っている、という情報を教えて頂きました。

そこで、元コメ専業農家&関西在住者として、一体どうなっているのか?を考えてみました。

まず、件のキャンペーンサイトはこちらです。

消費者の方には残念ですが、本稿を執筆時点で、全商品売り切れです。

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ここで対象となっている銘柄米は、以下の5つでした。

・ 【新米】秋田県産あきたこまち
・ 千葉県産コシヒカリ
・ 魚沼産コシヒカリ
・ 【新米】北海道産ゆめぴりか
・ 【新米】山形県産つや姫

何か気づきませんか?
そう、2銘柄のコシヒカリに【新米】の表示がありません!

それから、コシヒカリ以外の銘柄米は、知名度の高い新銘柄と、定番のあきたこまちです。

このことから、まず、一つの仮説が浮かびます。

「神明さんが本当に仕入れすぎて売りたかったのは、古米になった、コシヒカリ2銘柄である」


次に、セールを実施することの効果から、狙いを見てみたいと思います。

安売りセールの目的は、一義的にはもちろん消費者の方に注目を集めて頂くことです。
しかし、日本で最大手の米卸・神明さんが実施したのには、もう一つの目的があるのではないかと思います。

つまり、安く売ったことを、仕入れ先にアピールすることです。
これにより、仕入れ先に対し、安価に仕入れさせるよう、圧力をかける目的があると推測できます。
では、ターゲットとなる銘柄米は何でしょう?

銘柄米の価格指標「関西コメ指数」(KRI)を発表している、大阪堂島商品取引所さんのサイトによると、指標を計算する際に用いる銘柄米は、以下の8銘柄だそうで、それだけで日本のお米の3割を占めるそうです。
・ コシヒカリ: 新潟一般、千葉、茨城、栃木、富山
・ あきたこまち: 秋田
・ ひとめぼれ: 宮城
・ はえぬき: 山形
(参考)

この、実際の流通量から割り出した銘柄と、神明さんのセールの品目を比べてみると、重なっている銘柄は

・ 千葉コシヒカリ
・ 秋田あきたこまち

の2つになります。

神明さんの強みは、徹底した品質管理とブレンド技術により、いつでも安定価格で、安定した品質(食味)のお米を提供することにあります。
同社の主力商品・あかふじ米の強みは、まさにそこです。

セール対象銘柄のうち、魚沼コシヒカリ、山形つや姫、北海道ゆめぴりかは、高級銘柄で値段が高く、同社の主力商品に使用するのは、価格的に困難です。

また、千葉県産コシヒカリは、前年の在庫が残る状況と推測され、仕入れ価格を引き下げるよりは、仕入れ量を減らす方向に向かうとおもわれます。

ただ一つ残ったのは、秋田県産あきたこまちです。

以上から、神明さんのキャンペーンには、もう一つ、こんな目的もあるのではないでしょうか。

「秋田県産あきたこまちを安く買いたい」


以上、神明さんのキャンペーンを深読みしてみましたが、果たして合っているのか・・・
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2016年10月25日

音楽の「ねじれ」

今年のノーベル文学賞に、ボブ・ディランさんが選ばれました。

ミュージシャンの文学賞受賞。

この一見不可思議な現象には、音楽というものについての認識の「ねじれ」が、背景にあるのではないかと思います。


まず、選考する側について。
実は、音楽を学問として研究する音楽学は、多くは文学部で学ぶものです。
私自身も文学部美学科音楽学専攻でしたし。

また、音楽と文学、さらには美術の相互関係も文学部での研究対象となります。

例えば、シューベルトの魔王はなぜゲーテに酷評されたのか、それは、ゲーテが企図した、ドイツ詩の持つ一定のリズムをシューベルトが無視したからだ、のような感じです。

他にもベックリンとラフマニノフとかダンテとリストとか聖書とアルカンとか、いわゆる「印象派」とか...

このように、アカデミックの側は、音楽を広い意味での文学に含めることにあまり抵抗を感じないのだと思われます。


一方、ミュージシャンは、基本、学ぶにしても芸術大学・音楽大学という別の大学で養成されます。

この方達は、例え歌詞があるにせよ、音楽が文学の一部だという意識は、ないとおもわれます。

むしろ、音楽であれ美術であれ、文学とは独立した、独自の芸術であると考えていることでしょう。


私は、この、アカデミックな方々とミュージシャンの方々との意識のズレが、賞の選考と、受賞者本人の態度に現れていると考えます。

極端な例えをすると、青色LEDの発明でノーベル物理学賞を受賞した中村教授が、その経済的成功を理由にノーベル経済学賞を受賞するような違和感を、ボブ・ディランさんは感じているのではないでしょうか。

俺はロックンローラーだ、作家ではないぞ、と。



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