2016年10月25日

音楽の「ねじれ」

今年のノーベル文学賞に、ボブ・ディランさんが選ばれました。

ミュージシャンの文学賞受賞。

この一見不可思議な現象には、音楽というものについての認識の「ねじれ」が、背景にあるのではないかと思います。


まず、選考する側について。
実は、音楽を学問として研究する音楽学は、多くは文学部で学ぶものです。
私自身も文学部美学科音楽学専攻でしたし。

また、音楽と文学、さらには美術の相互関係も文学部での研究対象となります。

例えば、シューベルトの魔王はなぜゲーテに酷評されたのか、それは、ゲーテが企図した、ドイツ詩の持つ一定のリズムをシューベルトが無視したからだ、のような感じです。

他にもベックリンとラフマニノフとかダンテとリストとか聖書とアルカンとか、いわゆる「印象派」とか...

このように、アカデミックの側は、音楽を広い意味での文学に含めることにあまり抵抗を感じないのだと思われます。


一方、ミュージシャンは、基本、学ぶにしても芸術大学・音楽大学という別の大学で養成されます。

この方達は、例え歌詞があるにせよ、音楽が文学の一部だという意識は、ないとおもわれます。

むしろ、音楽であれ美術であれ、文学とは独立した、独自の芸術であると考えていることでしょう。


私は、この、アカデミックな方々とミュージシャンの方々との意識のズレが、賞の選考と、受賞者本人の態度に現れていると考えます。

極端な例えをすると、青色LEDの発明でノーベル物理学賞を受賞した中村教授が、その経済的成功を理由にノーベル経済学賞を受賞するような違和感を、ボブ・ディランさんは感じているのではないでしょうか。

俺はロックンローラーだ、作家ではないぞ、と。



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2016年10月16日

心理テストの正解 或いは桃太郎の秘密

心理テストというものには、基本、「正解」はありません。
ただ、どの選択肢を選んだらどういうタイプの人間か、という話題のネタになる程度です。

この、桃太郎を使った心理テストも、そうした他愛もないネタの一つです。
イヌ、サル、キジの中で桃太郎に不満を持っている動物とは?
その答えで、浮気をしやすい人かどうかが、分かるのだそうです。

もちろん、正解なんてあるわけがない、と思っていたら・・・
愛媛県の鬼の町・鬼北町で、まさかの「正解」を見つけてしまいました。



下の写真は、鬼北町広見の道の駅にある鬼の像です。
フィギュアの名門・海洋堂さんが手がけただけあって、素晴らしい造形ですね。

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別の角度から。逆光で写りが悪いですが・・・

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あれ?肩に何か乗ってますね。

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キジ!!お前か!桃太郎を裏切ったのは!



というわけで、桃太郎に不満を持っていたのは、キジでした。

つまり、桃太郎は自由を求める性格で、浮気をしやすいということになります。

そういえば、auのCMでも、桃太郎はかぐや姫の帰省中に浮気をする気満々ですね。



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2015年11月08日

松と紅葉

紅葉の秋。
ウチの村の黒松も、ほんのりと葉が黄色くなりました。
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…というのはウソで、コレは松のガンとも呼ばれる松枯れ病に罹ってしまった松です。
今は葉が少し黄色くなっただけに見えますが、残念ながらこの松はもう助かりません。

昭和50年代に西日本で猛威を振るった松枯れ病は、多くの松林をハゲ山にしてしまいました。
最近になって秋田県でも大発生しており、ウチの村でも防風林に大きな被害を出しています。

ところで、秋田県には元々落葉、黄葉するカラマツがあります。
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秋田県では土地の境界線に植えられることの多いこの木ですが、愛媛県南部にはありません。

松枯れ病が愛媛県で猛威を振るっていた時期に、父の友人が紅葉見物に秋田県に遊びに来たことがあったそうです。
その方、カラマツの森を見て思わずこう言いました。
「こりゃいけるかぁ、ひと山いっちょらぁ」(意訳 こりゃダメだ、山全体が松枯れ病にやられている)

当時の松枯れ病の怖さが伺えるのではないでしょうか。

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